厳冬を越え 桜 凛と咲く
白響:令和5年3月
今年もこの時節が来た。
ー桜ー
日本人にとって様々な意味を持つ。
厳しい寒さに耐え
地中深く根を伸ばし
エネルギーを蓄え
花を咲かせ
短い時を経て潔く散る。
だからこそ美しく尊い。
人はそこに自らの人生を重ね合わせる。
人もまた様々な経験をし
自分が無知で、欲深く、罪深く
無力な存在であることを認識した時
転じて豊かな人間性が広がる。
「罪障功徳の体となる 氷と水の如くにて
氷おおきに水おおし 障おおきに徳おおおし」
ー親鸞「高僧和讃」ー
逆風を受け入れ
凧が上がるように
底辺を舐め尽くした時
人は大空に羽ばたける。