白響:令和7年7月 今月の言葉

  新盆にあたり  

     新たに知った  亡母の思い

 

             令和7年7月

 

先月の母の日

送る人のいない実感を味わった。

毎年、プレゼントをしていたが

選ぶ必要のない寂しさが込み上げてきた。

 

新盆を前に亡母の遺品を整理していたら

古びた菓子箱の中から

手紙と一緒につぎはぎのエプロンが入っていた。

これは初めてバイト代を頂いたときに

母にプレゼントした物・・・

言葉にならないに母の思いを知った。

 

アントニ・ガウディのキリスト教の建築物

「サグラダ・ファミリア」は有名だが

その中の建物の一つに「生命の木」があり

装飾に親子愛の象徴「親子のペリカン」がある

ー親ペリカンが餌に困り

自らを傷つけ子に血を与えた姿ー

これは構造的な視覚として

そのものは近くに来ると見えなくなり

遠く離れると見えるようになっていて

ー親子の愛は近くにいると見えなくなり

遠く離れると気付くー

を具現化している。

 

いつの時代もどんな人にとっても

親子愛は深い物であることを

改めて知らされた。